身体不思議発見⑦ 盲点について

監修:千葉大学大学院医学研究院環境生命医学 講師 鈴木崇根

〜盲点について〜

盲点の実験
1紙に 15cm ほどの間隔を開けて 2 つの点を書きます。

2右目を閉じて左目で右の点を(または左目を閉じて右目で左の点を)見ながら、顔を紙から離したり近づけたりします。

3途中でもう一方の点が見えなくなる場所があるはずです。

盲点の仕組み
1眼球の内側には網膜という膜があります。この膜には光を感知する視細胞が並んでいて、私たちは目から入ってきた光をこの網膜上で像を結ぶことにより物を”見る”ことができるのです。

2これらの視細胞は光を受け取って電気信号に変換し、神経節細胞から出る神経繊維を通して脳への信号を伝達します。この神経繊維は束となって網膜の中心から少し鼻の方にずれた位置から脳に向かって出ています。

3この部分では神経繊維が網膜を貫通しているため、視細胞が存在しません。
つまり、ここに入る光は認識することができないのです。普段の生活の中で盲点が知覚されないのは、盲点にあたる部分の視覚情報がもう片方の目の視野によって補填されたり、脳によって書き換えられたりしているからだと考えられています。

潜む盲点
先述の通り普段の生活の中で盲点が知覚されることはほとんどありませんが、スポーツや自動車の運転中などに足元を掬われるような体験をすることはあるようです。
例えば、集中して球技に臨んでいるとき隣のコートなどから飛んできたボールに全く気づかずそのままぶつかってしまったり、自動車を運転しているときすぐ横から出てきた歩行者に直前まで気づかなかったり...
これらは全て、前方を注視することによって視界の一部にできた盲点にボールや歩行者が入ってしまったことによって起こる現象だと言われています。

参考文献
高等学校理科用 文部科学省検定済教科書 生物 東京書籍出版 p232,233

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