身体不思議発見⑤  膝蓋腱反射について

監修:千葉大学大学院医学研究院環境生命医学 講師 鈴木崇根

膝蓋腱反射のやり方
 

1椅子に座って、足の力を抜きます。
椅子が低くて足が床についてしまう場合は、足を組んでみてください。
2お家の方に膝の下を軽く叩いてもらいましょう。
緊張しないこと、足の力を抜くことが大切です。
☆膝蓋腱反射のやり方は動画でも解説しています。まだ見ていない人は見てみてください!


膝蓋腱反射の仕組み


膝蓋腱反射は、反射の代表的な例として、高校生物の資料集などによく取り上げられているかと思いま
す。反射とは、ある刺激に反応して起こる急速で自分の意志に関係なく起こる活動のことです。熱いもの
を触ったときにすぐに手を引っ込めるのも、反射の一例です。では、膝蓋腱反射の仕組みについて、詳し
く見ていきましょう。
1膝の下、膝のお皿(膝蓋)を叩くと、大腿四頭筋という足の筋肉がわずかに伸びます。このわずかな伸び
を、筋紡錘という器官が受け取ります。
2すると、筋紡錘は電気信号を発射します。信号は感覚神経を通って、脊髄の中の統合中枢へと伝わりま
す。
3統合中枢内で、感覚神経は運動神経を興奮させます。
4統合中枢の活動が引き金となって発射される信号は、運動神経を通って大腿四頭筋へと伝わります。
5大腿四頭筋が縮み、のびている状態を解除します。

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少し難しく感じたかもしれませんね。しかし、膝を叩いてから足が上がるまでの一瞬で、こんなに沢山の
ことが体内で起こっていると考えると、なんだか面白いと思いませんか?

参考文献
Gerard J. Tortora・阪中雅弘(訳) (2017). トートラ 人体解剖生理学 原書 10 版 丸善出版
松本洋介 (2013). スクエア 最新図説生物 neo 第一学習社