- 亥鼻祭実行委員会
モチベーションの保ち方
渉外局長の医学部3年猪野凌太です。ご覧いただきありがとうございます。今回は受験生のみさなん向けに記事を書こうと思います。
みなさんは普段もしくは学習に行き詰ったとき、どのようなことをモチベーションに気持ちを維持しているでしょうか。また、こんなに大変な受験勉強を毎日続けることの目的を見いだせているでしょう か。どんな動機や目的を持つかは人それぞれですが、何もないとこの先の学習の停滞につながる恐れがあるので、ぜひこの機会に考えてみてください。
受験生を励ます常套句として、「大学での楽しい生活を目指して」というのがありますが、僕はどうもこの考え方ではモチベーションにつながりませんでした。大学生の生活がどのようなものか、どのように楽しいのか、具体的に想像がつかなかったからです。実際に大学生活を送っている現在はとても楽しいものだと思えますが、所詮他人の意見だったので、実感が湧きづらかったです。なので、僕も受験生を励ます際は、大学は楽しいの一点張りではしないように心がけようと思っています。
そんな僕は、「今とは全く異なる学習の仕方ができる」ということをモチベーションにして学習を進めていました。受験勉強は厳密に決められた範囲(=教科書)の学習を、仮に自分が苦手な分野だとしても学習せざるをえません。その上、受験は他人との点数の争いによるもので、どんなに仲の良い友達だとして も、志望校が同じであれば敵として常に意識することになります。受験勉強というものはこのようなネガティブな面も含んでいます。一方、大学での学習は、こういったネガティブな面から解放されて進められると考えていました。ある程度自分が興味のある分野の学習をできて、他人との競争もありません。むしろ、同じ道を目指す仲間と協力して楽しく学習をすることができます。実際、高校の同 級生で受験生時代は敵視していた友達も、今では同じ医師を目指す最高の仲間になり、いつも刺激を受けています。
それならば受験勉強をする意味はないのかというと、そんなことは全くありません。大学受験をパスしない限り大学での自由な学習ができないのはもちろんのこと、今の学習で培った力は必ず大学での学習ともリンクします。将来の道への土台を形成する 時期と思い乗り越えてください。余談になりますが、以前に附属病院のある教授のお部屋にお邪魔したところ、高校の物理・化学・生物の教科書が書庫に並んでおり、普段から使われているとのことでした。 それくらいに高校で学習する内容はいつまでも重要なものといえるのかもしれません。
ここに書いたことはあくまで受験生当時の僕の考えですが、共感できる方はこのようなことも頭の片隅において学習を進めてみてください。最後まで読んでいただきありがとうございました。
【今日のRe:】
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