- 亥鼻祭実行委員会
始まりのダンボール
こんにちはー!医学部三年、委員長の稗田葉月です。さて、今日はブログということで、委員長としての立場はひとまずおいて、のびのびと書いていこうと思いまーす!
物語が始まるきっかけはいつだって唐突です。
おじいさんが光る竹を切ったら女の子がいたり、おばあさんが川で洗濯をしていたら桃が流れてきたり。昔噺も、ツッコミどころ満載の始まり方をするのがお決まりです。
11月も半ば、ここまで進んできたオンライン亥鼻祭も、始まりは唐突でした。火曜日にゴミに出す予定だった一枚の大きなダンボールと、SNS上で見つけた高校生の「コロナだから中止?そんなの時代遅れだ!」の一言。ただ捨ててしまうのはもったいないと、宙ぶらりんになっていた亥鼻祭をダンボールの中心に据えて落書きを始めたら、オンライン開催の構想が浮かんできました(写真下。オンライン開催のくせにどアナログ。家に来た友人が見つけて爆笑)。
しかし、困ったことに、現実世界の「きっかけ」というのは、昔噺の光る竹や大きな桃のようなわかりやすい形をしていません。授業中のスライドや、友人の一言や、CMのワンフレーズや、一件のSNS通知に姿を変えて、情報の洪水の中にばら撒かれます。自分から反応しなければ、あっという間にどこかに流されてしまいます。今までに一体どれ程の数の「きっかけ」を逃してしまったのか…それを思うと悔しいですが、少なくとも、オンライン亥鼻祭を始める「きっかけ」はしっかりと掴めたことに感謝しています。
そして亥鼻祭も、昔噺と同じように、始まってしまえばあとはクライマックスまで怒涛の勢いで進みます。起承転転転転…結、くらい「転」が多いのはさておき。(この「転」を乗り越えるために、どれだけ多くの人に助けてもらったか…それはこのスペースに収まらないので、「結」が近づいたころにまた改めて!)
亥鼻祭の一つのかけらが「きっかけ」になり、どこかのだれかの物語が始まることを心から願って、今日も真夜中のコーヒーと共にもう少し作業です。

【今日のRe:】
Reconstruction 再構築